#17 : Alteryxサンプルワークフロー「Lifetime Value(ライフタイムバリュー/顧客生涯価値)」- Alteryx & Tableau 連携 Advent Calendar 2018
当エントリは『Alteryx&Tableau連携 Advent Calendar 2018』シリーズの17本目のエントリです。
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当エントリでは、Alteryx Designerの実行ワークフローサンプル「Lifetime Value(ライフタイムバリュー/顧客生涯価値)」の内容を紹介します。
目次
「本日のテーマ」概要紹介
AlteryxとTableauはそのツール特性から非常に相性が良く、製品間それぞれにパートナー企業としての(特集)ページが設けられています。
本日は、Alteryx Designerの「Sample Workflows」にて展開されている「Tableau Starter Kit」の中で、「Predictive Analytics」配下の「Lifetime Value」というサンプルワークフローについて見ていきたいと思います。
このワークフローでは、売上データによる予測機能を使用して、どの顧客がコホート(同一の性質を持つ集団)の上位5%にライフタイム値を持つ可能性が高いかを判断します。 分析は、探索のためにTableau Workbookに出力されます。
ワークフローの全体像
ワークフローの全体像
サンプルワークフローの全体像は以下となります。
ワークフローを読み解く
入力データの準備と加工処理
入力データは2つ用意されています。
現在の顧客情報:顧客販売、人口統計、および心理学的データが含まれています。
新規顧客情報:
処理に先駆けて、まずは2つの入力をマージさせています。
- Formula Tool:既存情報は「CURRENT」、新規情報は「NEW」という文字列情報をSOURCEという列名を新規作成してフィールド追加
- Union Tool:列名による自動設定(Auto Config by Name)で結合
そして中盤では終盤で実施する予測処理のためのデータ加工を行っています。
- Text to Column Tool:EST HOUSEHOLD INCOME V5フィールドを2つのフィールドに分割、推定収入範囲の上限と下限を抽出
- Formula Tool:CHILDREN: AGE 0-18 VERSION 3という項目の文字列値を数値に変換、予測変数として使用
- Select Tool: 予測変数を文字列から数値に変換&不要なフィールドを削除
- Cross Tab Tool: MOSAIC GROUPフィールドをピボット
- Imputation Tool: Null値をゼロや最頻値で置き換え
- Select Tool:改めて不要なフィールドを削除
- Filter Tool:マージしたデータの内容をSOURCEの内容(CURRENT or NEW)で改めて分割
フォレストモデルツール(Forest Model Tool)
上記加工処理で整ったデータを入力として、当ワークフローではフォレストモデルツール(Forest Model Tool)を使って消費行動のモデルを作成しています。フォレストモデルツールは1つのモデルを作成し、1つ以上の予測変数に基づいて、ターゲット変数を予測する一連の決定木モデルを構築します。
フォレストモデルツールについては、ちょうど同じタイミング(2018年アドベントカレンダー企画)で下記エントリでも内容を紹介しています。詳細は下記エントリも合わせてご参照ください。
- Forest Model (ランダムフォレスト) | Alteryx Predictive Tools 道場 Advent Calendar 2018 #07 | DevelopersIO
- 12.New Donor Score Sample(新しい寄付者のスコアリング) | Alteryx Predictive Tools 道場 Advent Calendar 2018 #12 | DevelopersIO
今回のワークフローでは目標変数にTOTAL SPEND、予測変数は複数所定の内容を選択し、使用するツリーの数(Number of trees to use)は500としています。
ワークフロー実行後のBrowse ToolによるR Outputの内容を確認してみます。以下の様な形でレポートが出力されていました。
フォレストモデルで作成したO Output(モデルの情報)と、新規の顧客情報を入力データとしてスコアツール(Score Tool)を実施します。スコアツールは、生成されたフォレストモデルの出力を新しい顧客データに適用し、予測された消費行動を詳述するフィールドを追加します。
ワークフローの実行・Tableauワークブックの内容確認
画面右上の「Run」ボタン、または「Control」+「R」のショートカットでワークフローを実行。抽出ファイル(.tde)を用いたTableauワークブック(.twb)が出力されました。
出力されたTableauワークブックを開いてみます。予測結果を可視化したパレート図のVizを確認することが出来ました。パレート図及びTableauでのパレート図の作成方法は下記をご参照ください。
- パレート図 - Wikipedia
- パレート図の作成 - Tableau
- パレート図の作成|Tableau Software Tips&Viz Advent Calendar 2014 #14 #tableau | DevelopersIO
- Tableauでパレート分析をやってみた | DevelopersIO
まとめ
という訳で、『Alteryx & Tableau 連携 Advent Calendar 2018 』17本目、「Lifetime Value(ライフタイムバリュー/顧客生涯価値)」のご紹介でした。
引き続き、明日もお楽しみに!
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